呼吸 栄養 ムーブメント
“理想的な身体の使い方” 
OMPT 夏のワークショップ 2日目
 
ブログをご覧の皆様、はじめまして!今回は、私、松井高世が、先日行われた “呼吸, 栄養, ムーブメント, -理想的な身体の使い方-2日目” について、写真も交えてをお伝えしたいと思います。(写真撮影:岸本眞純 さん)私も、前回のブログを書いてくれた玲子さんと同様、ラガーディア・コミュニティカレッジでPhysical Therapist Assistantプログラムに通い、先月卒業したところです。プログラムの一環で、2013年の秋にこちらのクリニックで理学療法士(フィジカルセラピスト)の瓜阪美穂先生と、アシスタントの岸本眞純さんの元でボランティアとして、いろいろ学ばさせて頂きました。今は、10月の国家試験に向け勉強をしながら、パートタイムで助手(Aide)としてミッドタウンのクリニックで働いています。
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さて、前回に引き続き、まずは、理学療法士(フィジカルセラピスト)の瓜阪美穂先生から呼吸に携わる骨格と筋肉の動きの説明がありました。前回は、呼吸の主要筋肉である横隔膜と首の筋肉の動きにつて学び、そこに手を当てて、実際に動きを感じながら呼吸をしました。今回は、もう少し細かく、呼吸時の肋骨の動く方向や広がり、肋骨の間の筋肉の柔軟性などを意識しながら、手を当てて動きを確認しました。息を吸った時、ちゃんと肋骨の間の筋肉が伸びて肋骨間を広げ、肺が大きくなるスペースを作れているか。また、呼吸の際、筋肉や骨の動きに伴って、内臓も少し移動するので、体の中のそれぞれの臓器の状態がどのように呼吸に影響するかも学びました。実際に体を横に曲げると、硬さやつまりを感じます。内臓の状態が悪く、臓器が硬くなっていたり、炎症がある時、また便秘などがある時はきれいなカーブが描けないそうです。参加者同士が組みになって、お互いのカーブの滑らかさをチェックしました。そして、瓜阪先生が部屋を回り、参加者それぞれのカーブを触診しながら、どこにつまりがあるかを指摘してくださいました。また、筋肉、骨、内臓も、それぞれが膜に包まれていて、これらの膜の柔軟性も呼吸時の体の動きに大きく影響しているとの事でした。呼吸に、肺以外の内臓の状態が関係しているとは、驚きでした。
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肋骨筋の柔軟の説明

次に、アレクサンダーテクニック公認講師の岸本眞純 さんが、自然な骨格と姿勢、呼吸との関係について、レクチャーしてくださいました。先ずは、胴体の定義から、、、イスに座った時のお尻の一番下のゴリゴリした坐骨から、背骨、そして頭蓋骨の真下、頚椎(首の骨)の一番上までが胴体だそうです。脳ミソがぎっしり詰まった、体のてっぺんの頭蓋骨は重く、背骨が緩やかなカーブを描いて、自然で安定したバランスの位置で頭を支えているそうです。でもこのカーブが不自然だったり、ずれてしまうと、筋肉で支えようとして、体が緊張し、いろんな支障を起こし始めるそうです。アレクサンダーテクニックでは、本来の自然な姿勢と、間違った身体の使い方をまず意識して、不必要な動きや使い方をやめていく事が大事だと教えています。でも、習慣になっている姿勢や動きを意識するのはとても難しいく、頭でコンセプトは理解できても、体で実感する事は容易ではありません。そこで、眞純 さんが部屋を回り、参加者それぞれの胴体と頭の境目を触って示してくれました。ここまで胴体ですよ、と。次に、マットの上に楽な姿勢で横になり、眞純 さんがそれぞれの正しい姿勢に応じた高さになるよう、参加者の頭の下に、本を何冊か差し込んでいきます。これによって、胴体と頭の位置が正され、自然で楽な呼吸ができるようになります。私を含め何人かの方は、体の間違った緊張から開放され、本当にリラックスして呼吸して、うとうとしてしまいました。この感覚をマスターするには訓練が必要だそうですが、自然で無理のないからだの状態がどんなに気持ちの安らぐものか、心身共に感じる事ができた貴重な時間でした。
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首の緊張をやめる練習

休憩の間は、宮下先生が用意してくださったレモン・ライム・ミント水で水分補給。先生方の話では、呼吸も筋肉運動のひとつで、エネルギーと水分を使っているそうです。喉が渇く前に、こまめに水分補給する事が、体の動きや状態を保つ鍵だそうです。それに、これ、本当に爽やかで美味しくて、水をたくさん飲むのが苦手な人にもお勧めです。それから、体に欠かせない”良い油分”摂取のためのナッツを少し頂いて、次のヨガに備えます。(スナックには、肺の動きに効果的なたんぱく質、ヨーグルトのグラノーラとベリー添えを頂きました。)
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宮下麻子先生とスナック

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ヨーグルト、ナッツ、ベリー

本間葉月 先生のヨガでは、“ 呼吸と動きのタイミング” について教わりました。体の動きやポーズによって、息を吐きながらするのも、吸いながらするものがあるそうです。今までは、なんとなく自然に体の動きと呼吸を組み合わせていたので、改めて意識する事で、体の動きも楽になり、呼吸も深くなました。ポーズによっては、横隔膜の動きが重要なもの、肋骨間の筋肉の動きが重要なものなどがあり、これまで学んだ事を意識しながら、少しずつ体の動きが良くなってきたように感じました。また、本間先生は息を吐く事の大切さも強調され、しっかりと吐き切って、新しい空気を入れる、という感覚も教わりました。これまで浅かった呼吸も、姿勢や筋肉の動きを意識して、より効果的に深くできるようになったのが実感できました。それに、説明がとてもわかり易く、ユーモラスな口調の先生の指導でとても楽しい時間でした。
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本間葉月先生

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吐きながら伸びる

最後は、福沢里絵先生のジャイロキネシスクラス “円の動きと心地よさ”です。クラスは、耳たぶから足の指まで、体のいろんな細部をさすったり、ひっぱったり、たたいたりして刺激する事から始まりました。日頃、当たり前の様に無意識に使っている部分を触って、改めて感覚を実感するのは新鮮でした。それから、先生はおへその奥にあるレモンを全方向から絞って!という見事な表現で参加者の意識をコア(おなか)にうまく集中させ、しっかり鼻から息を吸い、口から吐く、という練習をみんなでしました。その後、イスに座ったまま、おなかの意識と教わった呼吸と共に、上半身をいろんな方向にリズミカルに動かしていきました。何回も繰り返すうちに、参加者の呼吸はスムーズになり、体が心からポカポカとしてくるのが感じられました。
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福沢里絵先生

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指先から回転

すべてのレクチャーが終わったところで、また、パートナーと向かい合い、体を横に曲げ、カーブの再チェック。みんな、すこし改善したように思えました。何より、呼吸が楽になり、深くなった事、体が少し軽くなったのを実感しました。
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皆さん体の柔軟度が良くなってました!

レクチャーを通して、体の最も基本である骨格の仕組み、姿勢、そして呼吸について、先ず意識し、自分の体の動きに気づく事はとても貴重な体験でした。自分では、どこがどうなっているのか、どうしてしまっているのかわからない姿勢や動きの間違いや緊張、不自然さを、実際に一人ひとりに示してくださって、それを体をもって感じ、意識する事は、本を読んだり、ネットで情報を得るだけでは、できない事でした。すぐに、すべてを正す事は難しいですが、呼吸をしている時におなかに意識を向けたり、ストレスを感じているときに肩や首の力を抜いて、無駄な緊張をしないよう心掛ける、といったように、自分の体の声に耳を傾けて、少しずつ改善していくとても良いきっかけになったと思います。また、体がこうだからダメだ!というのではなく、こうなんだ!と受け入れて、意識して、少しずつ、楽しく努力する。栄養があって、美味しいものを食べる。という、身体、精神、栄養という面から、自然な健康を推進するという先生方のアプローチは、みんなが無理なく前向きに取り組めて、自分にあった分野、ペースで努力できる、とてもプラクティカルなアプローチだな、と思いました。参加者が8-9人と、小さなクラスなので、初心者でも気後れせずに参加し、質問したり、じっくり指導してもらう事ができました。私自身、クラスをとる勇気がなくて、今まで体験した事のない、ジャイロやピラテスを体験できたのも、すごくラッキーでした。次回また、ひとつのテーマをいろんな分野の先生方がレクチャーしてくださる機会があれば、是非、参加したいです。